英語ができる経理が希少すぎる理由|転職市場での価値とは?
英語ができる経理は、本当に価値が高いのか?
「経理が英語できたところで、意味あるの?」
そんなふうに思っていた時期が、私にもありました。
でも実際に転職市場や社内の人材を見てみると、
“英語ができる経理”は本当に数が少なく、かつ非常に重宝されている存在だと実感します。
この記事では、なぜ英語×経理の組み合わせがこれほどまでに評価されるのかを、
私自身の経験も交えて、具体的に解説します。
なぜ英語×経理が希少とされるのか?
理由はシンプルで、両方できる人が本当に少ないからです。
- 英語ができる人は、営業や海外部門に多い
- 経理の専門知識がある人は、国内実務に集中しがち
- その中間にいる「両方できる人」は、圧倒的に少ない
特に日系企業では、“英語が話せて、会計がわかる人”が社内にほぼいない、という声もよく聞きます。
でも、今の経理業務には英語が必要な場面が確実に増えてきています。
英語を使う経理業務のリアルな例
私が大手企業の海外経営管理部門にいたとき、英語を使う場面は想像以上に多くありました。
たとえば:
- 海外子会社の損益報告書レビュー(英語で資料作成+会議)
- 海外拠点との収支見通しのやりとり
- 英文契約の内容確認とリスク判断
- 海外監査法人とのコミュニケーション
ここで求められるのは、「流暢な会話」ではなく、**“会計の知識を持った上で、英語で伝える力”**です。
このレベルの対応ができるだけで、組織内での価値は大きく跳ね上がります。
英語ができる経理の年収はなぜ高いのか?
転職市場で見ると、英語が使える経理職は以下のような求人で評価されます。
- 海外子会社管理/連結決算(年収700万〜900万)
- 海外進出支援コンサル/会計事務所(年収800万〜1000万)
- グローバル経営企画/CFO候補(年収1000万以上)
ここでポイントになるのが、「英語力+会計知識」という掛け算の強さです。
どちらか一方では足りない領域で、“両方わかっている人材”の需要は本当に高い。
私のケース:英語で一気にキャリアが広がった
私自身も、英語には苦手意識がありました。
でも、30歳の頃から英会話アプリで学習を始め、
USCPAの勉強と並行して英語を使う機会を徐々に増やしていきました。
TOEIC700点を超えた頃から、
「この人、海外案件任せても大丈夫だよね」と言われるようになり、
32歳で大手企業の海外経営管理に転職。
英語が使えることで業務範囲が一気に広がり、
35歳になった今、年収は1000万円を超えました。
英語ができる経理を目指すための現実的ステップ
「英語ができるようになりたい」と思ったときに、まずやるべきことは“完璧を目指さない”ことです。
- TOEIC600〜700点を目標にリスニング・読解中心で学習
- ビジネス英語に特化したアプリやAI英会話を活用
- 会計英語の用語集・実務フレーズに慣れる
大事なのは、「英語が話せる経理」ではなく、
**「会計がわかる人が、必要な範囲で英語を使える状態」**を目指すこと。
まとめ|英語×会計は“現実的に目指せる1%人材”
英語ができる経理は、決して特別な存在ではありません。
正しいやり方で、必要な範囲の英語力を磨いていけば、
誰でも希少なスキルセットを手に入れることができます。
もし今、「このままでいいのか」と感じているなら、
英語の学習や、USCPAの資料請求、転職市場の情報収集など、
小さな行動を始めてみてください。
それが、“選ばれる経理”への第一歩になるはずです。
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